世界の海藻市場は、2023年から2028年の間に11.64%の年平均成長率を示し、2028年までに143億米ドルに達すると予想されています(※)。海藻類にはビタミン、ミネラル、繊維、タンパク質、抗酸化物質が豊富に含まれており、さらには環境保護にも寄与しているということでサスティナブルな素材として世界的にも海藻への関心が高まっています。ヴェントゥーノでは、海藻成分の1つ「フコイダン」をはじめとした海藻の魅力に着目し、研究開発を進めてきました。
※株式会社グローバルインフォメーション 市場調査レポート
海藻市場:世界の産業動向、シェア、規模、成長、機会、2023-2028の予想
フコイダンは、ワカメやコンブ、ヒジキ、モズクなどの褐色の海藻に含まれ、海藻1キログラムあたり約10グラムしか採れない大変希少な成分です。水溶性の食物繊維でヌメリが特長です。海藻の表面を覆い、外的刺激などから身を守るために重要な役割を果たしています。水溶性食物繊維のフコイダンは腸までほぼ消化、吸収されずに届きます。その腸にたどり着いたフコイダンは大変すばらしい働きをしてくれるんです。
海藻成分フコイダンを摂ることで
健康や美にうれしいことがたくさん!
20年以上フコイダンをはじめとした
海藻の魅力に向き合ってきた
ヴェントゥーノだからこそできる
取り組みを紹介します
ヴェントゥーノは、創業以来フコイダンについて研究してきました。九州大学大学院農学研究院内に「食品免疫機能分析学寄附講座」を設置し、さらには医療機関や各種専門家などと連携し、フコイダンの機能性や免疫を中心に共同研究を進めています。
ヴェントゥーノの商品で使用するフコイダンの原料「オキナワモズク」は、石垣島に保有する自社海洋農場で養殖しています。成長状況の把握や収穫後の厳選なるチェックなど品質にこだわり、安心安全な商品を安定的にお客様へご提供できるよう心がけています。
温度・湿度が一定に保たれた部屋で、モズクの胞子を培養します。
モズクがある程度育ったら(5cm程度)、網にモズクを絡めるように種付けします。
種付けした網5枚を1セットにして苗床と呼ばれる場所に設置します。水深 1~2 メートルくらいの浅瀬に張っていきます。
苗床で約1センチから2センチ程度まで芽出しした後に1枚ずつ網を張っていきます。
育成したモズクは、ダイバーが直接海中に潜ってホースで吸い上げて収穫します。船上ではホースで吸い上げたモズクに異物が紛れ込んでいないか丁寧に選別作業を行って、ケースに詰めていきます。
海藻が生える「藻場」などの海洋生態系に取り込まれた炭素をブルーカーボンと言います。その単位面積あたりの二酸化炭素の吸収量が森林よりも多いことから、地球温暖化対策として世界的に注目されています。ヴェントゥーノは、年間数百トンのもずくやメカブなどの海藻を商品の原料として使用しておりますが、こうして大量に海藻を消費することが、藻場の造成に寄与し、それが温暖化や生物多様性の問題対策へとつながると考えています。
2021年6月には糸島市の協力のもと、糸島漁業協同組合と「ブルーカーボン推進における地域貢献協定」を締結しました。まずは5年間、メカブを継続的に購入し、ワカメ養殖業の収入安定化や生産効率の向上、ブルーカーボン活動や海洋環境保全への貢献を目指しており、さらなる海藻の可能性を追求し、今後も人と海に優しい企業であり続けたいと思っています。