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腸粘膜の免疫細胞におけるフコイダンミックスAGの作用を研究発表

2021.05.11

㈱ヴェントゥーノ(福岡市中央区、代表取締役社長 中野勇人)が九州大学大学院農学研究院に開設している「食品免疫機能分析学寄附講座」の寄附講座教員である宮﨑義之准教授が5月11日、腸粘膜の免疫細胞におけるフコイダンミックスAGの調節メカニズムについて、アメリカ免疫学会(AAI)が主催する「VIRTUAL IMMUNOLOGY2021」にて発表されましたので、お知らせ致します。

同学会はアメリカを中心に世界各国で活躍する免疫学者が一同に集う世界最大規模の学術組織で、今回はオンラインで実施されました。発表のカテゴリーはMucosal Immunity(粘膜免疫)です。


【発表内容】

弊社が共同開発しているオキナワモズクおよびメカブ由来のフコイダンと、アガリクス菌糸体抽出物と組み合わせた「フコイダンミックスAG※」は、抗腫瘍免疫および腫瘍に対するワクチン効率を改善することは既に報告がありますが、フコイダンが実際に標的とする免疫細胞はまだ明らかになっていませんでした。そこで本研究では、フコイダンが粘膜免疫を調節するメカニズムについて調べました。

①マウスの腸の免疫細胞にフコイダンミックスAGを作用させたところ、腸に存在する樹状細胞やマクロファージだけでなく、T細胞などのリンパ球とも直接相互作用することが明らかになりました。

②フコイダンミックスAGで刺激された腸の免疫細胞により、炎症にかかわるTNF-α、抗腫瘍免疫にかかわるIL-12やIFN-γなどのサイトカインの産生量が増加しました。

③免疫抑制性サイトカインのIL-10も増強され、フコイダンが過剰な反応を防ぐために、免疫系のバランスをとっていることを示唆しています。

これらの結果より、フコイダンがT細胞を直接刺激して、抗腫瘍免疫にかかわるIFN-γ産生の増強を誘導することが新たに証明されました。

※フコイダンミックスAGとは、高分子CUAフコイダン®と同様です。

ポスター写真


【食品免疫機能分析学寄附講座について】

名称:食品免疫機能分析学寄附講座

設置部局名:国立大学法人 九州大学 大学院農学研究院

寄附者:㈱ヴェントゥーノ、特定非営利活動法人NPOフコイダン研究所

寄附講座設置期間:2021年4月1日~2026年3月31日

寄附講座教員:准教授 宮﨑義之、特任准教授 里山俊哉

弊社ヴェントゥーノは、お客様に安全・安心な商品を提供するとともに、今後も九州大学との密接な連携のもと、さらなる研究活動を強化してまいります。